雨漏りや腐食の原因になる瓦の暴れについて

瓦の暴れについて

皆さんの家の屋根は、どんな材質ですか?
今はもう世界遺産並の、藁葺き、茅葺き等は別として、
ほとんどの家は、瓦の屋根、コロニアル等に代表されるセメント由来の材質、
後はトタン屋根等の金属由来の物に大別されると思います。

今回はその中の、瓦の屋根のお話です。

瓦屋根の家にお住まいの方なら、
聞いたことが有るという方もいらっしゃるのではないでしょうか?それは「瓦の暴れ」と言われている物です。
「瓦の暴れ」とは簡単に言いますと、
屋根の木製の下地の板(野地板)にきちんと並べられている瓦が、
台風や強風、その他の外的要因で煽られ、持ち上げられて、
並びが乱れたり、繋ぎ目に隙間が出来てしまう事を総称した言葉です。
いわゆる、職人言葉、俗称です。

この「瓦の暴れ」という言葉を覚えておくことをおすすめいたします。自宅が瓦の屋根の方は、台風の後などに屋根を見上げてみて下さい。 もしも、並びがズレていたり黒い隙間が開いているようでしたら、それは「瓦の暴れ」です。
雨漏りの危険や、もしも防水効果に問題が有るような場合は、
下地の板に水が回って、屋根材やその下地板が腐食してしまう恐れがあります。万が一そうなると、屋根の吹き替えという選択肢の一択になります。
修理費用も極めて高額になってしまう上に、
その間は家に住むこともままならなくなってしまいます。
「ああ、ちょっと瓦がズレてるだけか……。」等と安易に考えずに、
1日でも早く瓦の専門家等に、視てもらって下さい。

I.T