前回の記事では、冬の断熱方法についてご紹介しましたが、建物の温度を決める要素として、窓が大きく関係していることが見えてきたと思います。
日光に照らされる夏場、建物は冬以上に外気の影響を受けています。
ここでは、窓周りを中心とした夏の遮熱方法についてご紹介します。
今年の夏こそ遮熱対策!暑さを和らげる窓周りの工夫
熱の大半は窓から侵入する
建物は日光によって温められますが、屋外から入り込む熱の71%が窓から入っています。
この窓の遮熱なくして、家の遮熱を語ることはできません。
また、窓の遮熱を行い、外からの紫外線をカットすることで家具やカーペットの傷みを防ぐことが可能です。
この窓の遮熱なくして、家の遮熱を語ることはできません。
また、窓の遮熱を行い、外からの紫外線をカットすることで家具やカーペットの傷みを防ぐことが可能です。
開口部(窓):71%
外壁:13%
換気:5%
床:2%
天井・屋根:9%
(日本建築産業協会調べ)
外壁:13%
換気:5%
床:2%
天井・屋根:9%
(日本建築産業協会調べ)
真空ガラス
窓の遮熱性向上のために、最初に注目すべきものは「窓ガラス」です。
窓ガラスには遮光性の高いもの、防犯のために強度を増したものなど多様な種類があり、その中でも、夏の暑さ軽減に効果を発揮するものが、2枚の板ガラスの間に真空層を持つ「真空ガラス」です。
真空は熱を伝えない性質があり、また複数の層になっているガラスがフィルターの役目を果たすため、部屋に入る日射量は最大50%もカットできます。
サッシはそのままにガラスを取り替えることができるため、工事も比較的短時間で行えます。
ただし、真空ガラスは製法が特殊な分値段も高価です。
また、ガラス部分だけの交換では、サッシ部分や開口部全体の遮熱性能は変化しません。
さらなる遮熱効果を得たいときは、ひさしを設けたり、すだれといったものも取り入れると効果的です。
窓ガラスには遮光性の高いもの、防犯のために強度を増したものなど多様な種類があり、その中でも、夏の暑さ軽減に効果を発揮するものが、2枚の板ガラスの間に真空層を持つ「真空ガラス」です。
真空は熱を伝えない性質があり、また複数の層になっているガラスがフィルターの役目を果たすため、部屋に入る日射量は最大50%もカットできます。
サッシはそのままにガラスを取り替えることができるため、工事も比較的短時間で行えます。
ただし、真空ガラスは製法が特殊な分値段も高価です。
また、ガラス部分だけの交換では、サッシ部分や開口部全体の遮熱性能は変化しません。
さらなる遮熱効果を得たいときは、ひさしを設けたり、すだれといったものも取り入れると効果的です。
Low-E複層ガラス
真空ガラス以外に有効な選択肢として「Low-E複層ガラス」があります。
複層ガラスは、2~3枚のガラスの間に乾燥した空気を閉じ込めた空気層を持っています。
この空気層がワンクッションとなり、外気の影響を受けにくいのが特徴です。
空気層をはさむことで空気の通過もゆるやかになるため、複層ガラスを設置することで防音性や防振性も向上します。
複層ガラスの中でも、表面に特殊な金属膜をコーティングしたものが「Low-E複層ガラス」です。より高い遮熱性を得たい場合、有用な選択肢となります。
複層ガラスは、2~3枚のガラスの間に乾燥した空気を閉じ込めた空気層を持っています。
この空気層がワンクッションとなり、外気の影響を受けにくいのが特徴です。
空気層をはさむことで空気の通過もゆるやかになるため、複層ガラスを設置することで防音性や防振性も向上します。
複層ガラスの中でも、表面に特殊な金属膜をコーティングしたものが「Low-E複層ガラス」です。より高い遮熱性を得たい場合、有用な選択肢となります。
遮熱塗料
開口部の次に日射の影響を受けやすい部分が外壁、屋根や天井です。
面積も広いため、この部分に遮熱塗料を塗布することも有効な対策になります。
代表的なものはスペースシャトルの技術を応用した「ガイナ塗料」があります。
真夏の太陽光によって熱せられた屋根や外壁の温度は約50~80℃まで上昇しますが、遮熱塗料は、反射率の高い金属が含まれており、遮熱塗料を使用することで太陽光をカットし、屋内外の温度上昇を防ぐことができます。
ただし、反射率を高めようとすれば白に近い色を選ぶ必要があるなど、デザイン面で制限を受けることがあります。
ガイナ以外の遮熱塗料には、通常の樹脂塗料に1平方メートルあたりプラス100円程度で塗装可能なものもあるので、導入はしやすいでしょう。
窓ガラスや外壁の性能は、夏の暑さにも影響を与えます。
部屋の遮熱性が高ければ、冷房の費用も最小限に抑えられ、家計も助かります。
暮らしをさらに快適にするためにも、窓や外壁に工夫を加えてみるのも良いのではないでしょうか?
面積も広いため、この部分に遮熱塗料を塗布することも有効な対策になります。
代表的なものはスペースシャトルの技術を応用した「ガイナ塗料」があります。
真夏の太陽光によって熱せられた屋根や外壁の温度は約50~80℃まで上昇しますが、遮熱塗料は、反射率の高い金属が含まれており、遮熱塗料を使用することで太陽光をカットし、屋内外の温度上昇を防ぐことができます。
ただし、反射率を高めようとすれば白に近い色を選ぶ必要があるなど、デザイン面で制限を受けることがあります。
ガイナ以外の遮熱塗料には、通常の樹脂塗料に1平方メートルあたりプラス100円程度で塗装可能なものもあるので、導入はしやすいでしょう。
窓ガラスや外壁の性能は、夏の暑さにも影響を与えます。
部屋の遮熱性が高ければ、冷房の費用も最小限に抑えられ、家計も助かります。
暮らしをさらに快適にするためにも、窓や外壁に工夫を加えてみるのも良いのではないでしょうか?