一般家庭のCO2排出量を減らす?「エコリフォーム」とは

一般家庭のCO2排出量を減らす?「エコリフォーム」とは
現代社会において、地球温暖化は見過ごすことのできない大きな問題です。
各地で発生する大型台風や気温の上昇、洪水などは甚大な被害をもたらしていますが、これらの災害も地球温暖化が原因の1つとして考えられています。
地球温暖化を引き起こす温室効果ガスは、産業分野だけでなく一般家庭からも排出されていますが、この一般家庭から排出されるCO2を減らす「エコリフォーム」が最近注目されています。
ここでは、エコリフォームについてご紹介します。

一般家庭からの二酸化炭素排出量

環境省の試算によると、家庭から排出されるCO2の量は世帯あたり年間約3.5トン。
戸建住宅のCO2排出量は集合住宅の約2倍、暖房関しては約3倍にのぼることも分かっています。
CO2排出量が多いのは、エアコンや照明、テレビをはじめとする電気の使用によるものです。
さらに、ファンヒーターや給湯器など、ガスや灯油の使用もCO2排出につながります。
環境を意識すべき時代だからこそ、それぞれの家庭から排出されるCO2の量を少しでも減らそうという一人ひとりの意識が大切になってきます。

「エコリフォーム」をすべき箇所とは?

住宅のリフォームをする機会に、省エネルギーや環境への配慮に取り組もうという人が増えています。
たとえば環境に悪影響を与えにくい建築材料を使ったり、環境に優しい工法を採用したりするといった工夫や、リフォームで住宅の断熱機能を高めて、冷暖房の消費をおさえるという方法があります。

では、エコリフォームとは具体的にはどのようなものなのでしょうか?
まず、断熱性能の高い窓や外壁、屋根や天井、床を導入するといった方法があります。
さらに、節水型トイレや節湯水洗、高効率給湯器などの取り付けも、環境への配慮と言えるでしょう。
もちろん、大きな天窓をとって太陽熱や太陽光を取り入れるのも良いですし、太陽光発電システムを導入するのもエコロジーへの取り組みと言えます。

国のエコリフォームへの取り組みとは

一般家庭のCO2排出量を減らす?「エコリフォーム」とは
国も温暖化対策のために、エコに配慮した「エコリフォーム」を支援する動きが広がっており、公的に補助もされています。
たとえば、環境省ではエコリフォームの拡大のため「エコ住宅普及促進事業」が創設され、国土交通省では「住宅の省エネ改修促進税制」を創設しています。
これによって、エコリフォームをした場合、所得税や固定資産税の特例措置が認められます。
エコリフォームを考えているのならば、こういった制度にも着目してみると良いでしょう。
家庭から排出されるCO2を減らす「エコリフォーム」の取り組みは、どんどん広がっています。
リフォームを考えているという方は、地球環境にも配慮したプランを立ててみてはいかがでしょうか?