サイディングとは、外壁材の一種です。
一定のサイズに加工された板（パネル）を建物の外壁に貼り付けていく「乾式工法」の際に用いられます。

金属サイディングとは、表面が金属でできたサイディング材です。
断熱材の上にガルバリウム鋼板、アルミ、スチールなどの金属板を重ねて生成されているため、軽量で耐久性に優れています。
また、タイルを貼り付けた外壁や、モルタルの外壁に比べると比較的安い価格なので、最近は多く採用されています。

金属サイディングは断熱材が使用されていますので、外の気温の影響を受けにくくなり、お部屋の気温を保てるため、省エネ効果もあります。
また、断熱材に吸音効果もありますので、生活音の漏れを防いだり、外の騒音を防ぐこともできます。

施工は既存の外壁の上から重ねて貼り付ける「カバー工法」という方法で行います。
上から重ねて貼りつける為、今までの外壁を撤去する費用がかかりません。
また、重量が軽いため建物への負荷も少なく、工事期間が短くなります。

金属の上にインクジェットで様々な模様をプリントできるため、最近では様々なデザインが登場しています。
今までのシンプルな「スパン系」のものや、窯業サイディングのような「レンガ調」のもの、木質サイディングのような「木目調」のものなどデザインが大変豊富です。

金属でできているため専門性が高く、他のサイディング材の取付を専門としている業者では施工が難しい為、施工できるのは板金工事ができる業者のみとなっています。
さらに、経験や知識が豊富な業者でないと仕上がりや品質が悪くなってしまいます。
そのため板金工事ができない工務店では金属サイディングを拒否されてしまうことがあります。