目的に合わせて選ぼう! 塗料の種類と特徴

目的に合わせて選ぼう! 塗料の種類と特徴
建物の外壁の見た目、耐久性を左右するものが塗料です。
塗料には、素材や機能によってさまざまな種類があります。
ここでは、気になる塗料の種類と特徴を見ていきましょう。

アクリル系塗料

約20年前に登場し、戸建て住宅の外壁に多く使われてきた塗料です。
流通量や施工実績も多いですが、汚れやすく、耐久性は高くありません。
価格は最も安価なため、頻繁に壁の色を塗り替える人にはおすすめです。

耐久年数……約5~8年

ウレタン系塗料

古くからある塗料の1つのため、品質が安定しています。
柔らかいため、細部の塗装にも適した塗料です。
また、壁との密着性が高いため、耐久性はアクリル系よりも高まります。

耐久年数……約7~10年

シリコン系塗料

近年主流になっている塗料です。
価格と耐久性のバランスがよく、カラーバリエーションも豊富です。

耐久年数……約7~10年

フッ素系塗料

塗膜の寿命が長く、有機系塗料では最も耐久性が高い塗料です。
東京スカイツリーの鉄骨の塗装にも採用されています。
また、環境への負荷も小さく、変退色が少ないこともメリットです。

耐久年数……約15~18年

遮熱塗料

代表的なものはスペースシャトルの技術を応用した「ガイナ塗料」です。
真夏の太陽光によって熱せられた屋根や外壁の温度は約50~80℃まで上昇しますが、遮熱塗料は、反射率の高い素材を使用することで太陽光をカットし、屋内外の温度上昇を防ぎます。
ただし、反射率を高めようとすれば白に近い色を選ぶ必要があるなど、デザイン面で制限を受けることがあります。
リーズナブルなものでは、通常の樹脂塗料に1平方メートルあたりプラス100円程度で塗装可能なものもあります。

耐久年数……約15~20年(ガイナ塗料の場合)

防汚塗料

風雨や排気ガスなどにさらされる外壁は、建物の中でも汚れが気になる部分です。
汚れに強い塗料として防汚塗料があり、代表的なものの1つが光触媒塗料です。
光触媒塗料には、日光や雨といった自然のエネルギーで汚れを自動分解する効果があります。
ただし、日光が当たらない場所では効果が薄くなります。

耐久年数……10~15年(光触媒の場合)

防水塗料

塗料には本来、外壁や屋根からの建物への浸水を防ぐ役目があります。
防水機能を追及した防水塗料は、伸縮性に富んだ素材が隙間やヒビをカバーし、建物への浸水を防ぎます。

耐久年数……約15~20年
目的に合わせて選ぼう! 塗料の種類と特徴
塗料には種類によって特徴があり、それぞれメリットや仕上がりも変わります。
今回ご紹介したポイントを参考にしながら、目的や予算にあった塗料を選んでみてください。