子供の学力を伸ばすには勉強しやすいリビング作りを

子供の学力を伸ばすには勉強しやすいリビング作りを
子供に勉強をさせるために、早めに個室を用意した方が良いと考える人は多いでしょう。確かに、人の目がない個室は集中して勉強するのに適しています。しかし子供の年齢によっては、勉強場所は個室よりもリビングの方が良いと言われています。

子供の集中力を高めるのは安心感

子供が集中して勉強を始めるのは中学校以降と言われており、それ以前は個室よりも家族がいたり、生活音が聞こえるリビングの方が集中力が高まります
これは子供には、他の人が居る部屋や、生活音が聞こえる場所など、人の気配が感じられる環境のほうが安心するためです。
安心することによって集中力が増し、勉強が捗るようになります。実際、現役東大生に小学校のときの勉強場所をアンケートしてみると、個室ではなくリビングと答える人が多くいます。

リビングで勉強するときの問題

中学生より前の年齢の子供は、個室よりもリビングなどの家族の目や気配があった方が勉強が捗ります。しかし、リビングで勉強をするにはいくつか問題があります。
リビングはもともと勉強する場所ではありません。そのため落ち着いた照明のリビングでは勉強するには暗く、勉強を続けていると視力が落ちるなど目に悪影響が出てしまいます。
机となるテーブルについても、ソファーの前にあるテーブルは子供には高かったり、ダイニングにあるテーブルは椅子が高くなってしまったりと勉強するのに適したものではありません。
テーブルが高いと、ノートや教科書に近くなり目に悪影響がありますし、椅子が高くなると足がぶらついてしまい、集中の邪魔になってしまいます。
また、家事をするお母さんにとってもリビングでの勉強は問題になる場合があります。例えば洗濯や料理など、家事の通り道で勉強されてしまうと通りにくくなるため、勉強している子供を邪険にしてしまうこともあるかもしれませんし、ダイニングテーブルを勉強机にされてしまうと、食事のセッティングができなくなってしまうのも難点のひとつとなります。

勉強しやすいリビングを作る

勉強しやすいリビングを作る
リビングで勉強をさせるには、小さなスタンドを用意するなどして、勉強しやすい明るさを用意してあげましょう。子供は見られていることで安心しますから、家事をしながら子供を見たり、子供にときどき声をかけてあげると効果的です。
またリビングが対面型の場合はカウンターで勉強させたり、リビングにスペースがある場合は、簡単なカウンターを作ってもよいでしょう。
子供の集中力を養うためには、勉強しやすいリビングのセッティングと、適度な声かけがポイントです。
勉強すること自体に苦手意識を持たせないようにするためにも、良い環境づくりを心がけ、集中力をつけてあげることが大切ですよ。