年齢を重ねると下半身の筋力が弱まって転倒するリスクが生じます。意外に感じるかもしれませんが、転倒する場所はほとんどの場合が室内です。高齢者の事故の70%以上(男性71.4%、女性77.1%)が自宅で起こっています。
転倒は骨折などのケガにつながります。その影響で寝たきり状態になったり、最悪の場合は亡くなってしまうこともあります。
今回は、自宅での転倒事故を防ぐための対策リフォームについて見ていきます。
家庭内のリスクを減らす! 高齢者の転倒事故対策リフォーム
自宅内で転倒事故の多い場所
日常生活のほとんどを過ごす居間は高齢者の方にとって、非常に転倒しやすい場所です。普段からあまり意識しない小さな段差や電源コード・散らばった新聞紙などを原因として転倒が起きてしまいます。
外出する際に必ず利用する玄関も転倒に気を付けたい場所です。玄関先に段差がある場合には特に注意が必要です。また靴を履いたり、脱いだりする行為も玄関内での転倒に繋がります。
廊下や階段は、時間帯によっては足元が暗く、段差に躓いたり踏み外したりして転倒が生じやすい場所となっています。
お風呂に入った際、床が水で濡れて滑りやすくなっていることがあります。こうしたことが原因となって、高齢者が足元を滑らせて転倒することが起こります。
転倒を防止する対策リフォーム
リビングの場合、地面に置いてあるものに足を引っかけて転倒につながることが多数です。そのため日頃から掃除を行うことも重要ですが、床の段差をなくすリフォームを行うことも良いでしょう。もちろん、リビングだけではなく玄関先や浴室でも段差をなくすリフォームは有効です。
転倒の原因となっている多くが、床の滑りが原因となっています。フローリングを床素材で利用される場合には、無垢材のフローリングを採用されることをオススメします。自然素材のフローリングには適度な滑りにくさがあり、床上を歩いていても疲れを感じにくくなっています。
階段や浴室・玄関といった場所の段差が床から高すぎると感じたら、手すりを設置されても良いかもしれません。また視力の低下などで階段の昇り降り自体に不安を感じているなら、階段昇降機を取り付けることで安心を得られることでしょう。
リフォームで自宅の環境を変えることで、転倒防止にある程度の効果を発揮してくれるでしょう。ですが、転倒の要因は高齢者自身にもあります。
高齢者自身の下半身の筋力が弱まることで、引きずるような歩き方になることもあるのです。すり足になると、転倒する危険性が高まってしまいます。
日頃からこまめな運動を行って、筋力維持・強化を目指して試みを行うことも大切だと言えるでしょう。
リフォームと日頃の運動を上手に取り入れて、同居されているご高齢の方の転倒防止につなげていきましょう。
高齢者自身の下半身の筋力が弱まることで、引きずるような歩き方になることもあるのです。すり足になると、転倒する危険性が高まってしまいます。
日頃からこまめな運動を行って、筋力維持・強化を目指して試みを行うことも大切だと言えるでしょう。
リフォームと日頃の運動を上手に取り入れて、同居されているご高齢の方の転倒防止につなげていきましょう。