家の外壁は塗るだけじゃない
家の外壁を変えよう! そう思ってイメージする姿は何でしょうか。
私はこの業界に入るまで、ペンキをもってつなぎを着て作業する、所謂「塗る」をイメージしていました。
ですがこの業界に入ってから、最近は塗るだけではなく「貼る」サイディングも存在することを知りました。
今回はそのサイディングの話をしようと思います。
サイディングとはもともと色柄のついたパネルの事を指します。
窯業サイディングや金属サイディングがあり、今回はうちでよく出る金属サイディングをご紹介しようと思います。
金属サイディングはその名の通り金属製のパネルの事で、屋根と同じくガルバリウム鋼板が使われがちです。工程もほぼ屋根カバー工法と同じで、屋根カバー工法の外壁版と考えるとわかりやすいかもしれません。
ではどのような流れで工事が進んでいくのか見ていきたいと思います。
①既存の外壁の確認。
既存の外壁塗料と外壁材がどのような状態なのか、どこを補修したほうが良さそうなのかを確認していきます。
サイディングを施工する際は既存の外壁材の上から行う方法と既存の外壁材を取り除いてから行う方法と二種類あり、前者は費用が安く済み、後者は外壁材撤去後の構造も点検できるというメリットがあります。 既存の状況を見てその時々に合わせた判断をしていきます。
サイディングを施工する際は既存の外壁材の上から行う方法と既存の外壁材を取り除いてから行う方法と二種類あり、前者は費用が安く済み、後者は外壁材撤去後の構造も点検できるというメリットがあります。 既存の状況を見てその時々に合わせた判断をしていきます。
②透湿防水シートを貼っていきます。
(※既存の外壁の状態を見て貼らない場合もあります)
壁内の結露を防ぐ役割を持っているため、貼り付けることが重要です。
壁内の結露を防ぐ役割を持っているため、貼り付けることが重要です。
③胴縁や役物というサイディングを施すうえでは欠かせない下地を打っていきます。
大体30〜40㎝間隔で打っていくことで、通気層を設けることができ、サイディング材から雨水が流入してもその通気層を通じて水を抜くことができます。
また、断熱性、遮音性を高めることもできます。
④下地が完成したら、金属製サイディングを設置していきます。
サイディングには縦張りと横張りがあり模様に合わせて変えていきます。
当社で人気なのはIG工業のシャドーライン。繊細なパターンと優しい色合いの組み合わせが温かみのある外観を作りだせます。
⑤マスキングをして、プライマーを塗り、コーキング材をサイディングの隙間に詰めていきます。
この作業を行わないと隙間から水が入っしまうため、職人が丁寧に埋めていきます。
このほかにも、足場を組んだり出隅入隅、サッシの処理など細かいことはいろいろあるのですが大まかに分けるとこのような工程になっております。
違うお宅ですが、ビフォーアフターはこのような感じです。
印象がガラリと変わったのがおわかりいただけるでしょうか。
外壁は屋根以上に家の存在感を担っている部分です。色を変えたり、模様を変えるだけで大きく印象が変わります。サイディング工事をする方の多くが「建物の形などは何も変わっていないのに新築のようになった」と喜んでくださいます。
お客様が良かったと強く思うリフォームの一つです。
長くなりましたが、このあたりで終わりにしたいと思います。
サイディング工事も最近ご依頼が多いのでご紹介してみました。このブログ記事が皆様のお役に立てると幸いです。
何かわからないことがございましたらいつでもお気軽にご相談ください。
それでは、ありがとうございました!
A.S