換気棟は結露対策や室内温度上昇対策に効果的!
屋根裏(小屋裏)を換気することは、住まいの快適さを維持する上において、とても重要なポイントになります。
木造住宅において木は呼吸をさせないと!!!
換気棟は寒い冬では結露対策になり、暑い夏では室内温度上昇を抑制してくれます。
しかし、一般の方の間では、この部分の重要性はあまり知られていないかもしれません…
『換気棟』とは、屋根裏にこもる湿気や熱気を外に排出する為に、屋根の棟部分に取り付けられる部材の事を指しています。
はっきりと言って、そのまますぎる名前なのですが、
屋根の頂上部分の棟に取り付けて換気をするための部材なので『換気棟』です。
室内の熱は高い部分に集まるものですよね。
それは屋根裏に溜まる熱も同様で、上部に溜まっていくものなのです。
その為、屋根の頂上部分の棟に換気棟を取り付けると、
自然と熱気を排出してくれるようになるため、非常に理にかなった建物の設計になるのです。
しかし、現在の建物では、軒下などに設けられた換気口を利用して熱を換気する、
妻換気や軒先換気が主流で、9割以上の建物は棟換気を取り付けていないとも言われているのです。
ココがポイント!!!!
軒先換気と換気棟を併用させる事で効果がアップ!
屋根裏の空気循環がとても効率良く出来るんです‼️
ただ、最も理に適っているはずの『換気棟』は、あまり人気がないのが現状です。
この理由はとても単純で、換気棟は屋根の頂上部分に穴を開ける施工方法ですので、
一般消費者の方の間では『雨漏り』の心配がどうしてもあるようです。
確かに、建物で一度雨漏りをしてしまった場合には、
その被害は甚大な物になるので知識を持っていない方が「雨漏りするのでは…?」と心配するのは頷けますね。
さらに、消費者から嫌われる棟換気に関しては、
ハウスメーカーや建築事務所もリスク回避のため敬遠している傾向もあるようです。
しかし、ここで言っておきますが、熟練の屋根職人が施工を行う屋根工事専門の業者が丁寧に施工を行う場合、
『換気棟』のせいで雨漏りが発生するといった事はありません。
取り付ける換気棟についても、メーカーが雨漏り対策をしっかりしているので、換気口から雨水が侵入するといった事もありません。
ただ、安心してください‼️
換気棟は確かに屋根の頂上部分に穴を開けて施工する物で、当然のごとく雨漏りリスクは他の方法よりも高いと言えるでしょう。
しかし、屋根専門の工事会社に属する熟練の職人が換気棟を施工する場合には、
換気棟を取り付けたからといって雨漏りするようになるなんてことは絶対にありません!
ただ、時に見よう見まねで専門職以外の方が施工を行うことによって雨漏り等起こっているのが現状です(泣)
そういった懸念を防ぐ為にも専門職の方にまずお願いをする事が大事なんです。
大事なおうちを守るサポーターとして知識の1つになれたらと思います。
次回は専門職ならではの「換気棟」の続きのお話をしていきます!
K.U